2.栄養バランスの乱れ・血行不良・ストレス。『ヒスタミン』が痒み肌の原因に。

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頭皮や肌の『不快な痒み』について。今回は、『食生活や栄養バランスの乱れ』に焦点をあてていきます。

栄養不足による頭皮や肌の乾燥や、ストレスが関係する血行の不良など。生活習慣の中に潜む痒みの原因と、その改善方法などを紹介していきます。

『肌が痒い』と感じるメカニズム。痒みの原因、ヒスタミンについて。

まずは頭皮や肌が『痒い』と感じるメカニズムについて、簡単に説明しておきます。

そもそも、肌が痒みを感じるシステムは『ヒスタミン』という物質が関係しています。このヒスタミンが多く分泌されることで、肌は『痒い』と感じるのです。

ヒスタミンは外的刺激から身体や皮膚を守るために分泌される物質であり、分泌量が正常であれば特に問題のない成分です。

■痒みを感じるメカニズム。ヒスタミンと痒みの関係とは?
①肌が害のあるもの(空気や物質)に触れる
②肌を守るためにヒスタミンが分泌され、外敵と戦う
③その過程で『痒み』を感じる

体内に風邪ウィルスが入った時に、身体を治すための反応として高熱がでるのと一緒で、『ヒスタミンが外敵と戦うと、痒みを感じる』と考えると分かりやすいと思います。

通常量であれば問題のないヒスタミンですが、何らかの原因でヒスタミンの分泌量が増えてしまうと、肌は慢性的な痒みに悩まされるようになってしまいます。

■ヒスタミンの分泌量が極端に増えてしまうケース
・肌が乾燥化し、バリア機能が低下している状態
・シャンプー等が肌に合わず、皮膚のバランスが失われている
・頭皮や身体の『洗いすぎ』により、潤いを失っている

これらの状態はどれも、肌のバリア機能が低下し、弱っている状態です。

弱っている状態の肌は、ちょっとした外敵刺激でも『ダメージ』を感じてしまうため、ヒスタミンが過剰に分泌されるようになります。

このような症状が進んでいくと、本来は肌に無害なものにもヒスタミンが反応するようになり、敏感肌、アトピー肌、アレルギー性の痒み肌を生み出してしまいます。

アトピー性皮膚炎は、肌だけでなく頭皮にも発症します。日常的に、刺激や洗浄力の強いシャンプーを使い続けていると、頭皮のバリア機能低下や乾燥化が進み、頭皮が軽度のアトピーになってしなう事もありえます。

■関連記事:最も多い【頭皮の痒みの原因】は間違えたシャンプー方法や整髪料

肌のバリア機能が低下する理由は様々ですが、根本的な原因で大きく分けると、下記の3点のどれかに分類できると思います。

■肌のバリア機能が低下してしまう根本原因は?
・肌の乾燥又は
・肌の血行不良
・常在菌のバランス異常(雑菌の繁殖や、洗いすぎによる善玉菌の減少)

つまり、生活習慣の中で『痒み肌』を改善していくためには、この3点に注意を払い、根本原因を改善していくことが大切です。

それでは、食生活や生活習慣の中で、実際に『痒み肌』を改善するためのアドバイスをいくつか紹介していきます。

食生活・栄養バランスの乱れ(ビタミン・ミネラル不足)を改善し、痒み肌対策

まずは、食生活や栄養バランスを整えて、肌の乾燥や血行不良を改善していく方法です。

ビタミン類の一部には、痒みの元となるヒスタミンの作用を制御するものがあるので、直接的な『痒みの緩和』としても効果的です。

■肌の保湿につながる栄養を摂取し、乾燥による痒みを防ぐ

肌の保湿効果が高い栄養:ビタミンB6・ビタミンB2・ビオチンなど

乾燥による痒み肌の改善には、『肌の保湿』が大切です。保湿に効果的な栄養を意識して摂取し、身体の中から肌質改善していきましょう。

■ヒスタミンを制御する栄養が不足していないか?アトピーに効く栄養も。

かゆみを予防する栄養:ビタミンC・ビオチン・亜鉛など

ビタミンCやビオチンは、ヒスタミンの働きを制御する効果があるとされています。また、肌の保湿にも役立ちます。

■亜鉛が不足していないか?亜鉛でアトピーが治ることも。

肌の再生・代謝を助ける:亜鉛

亜鉛には直接ヒスタミンを制御する効果はありませんが、皮膚の再生や代謝に大きく関わるミネラルであるため、不足すると肌や髪のダメージにつながります。亜鉛不足でひどいアトピーに悩んでいる場合、適切な量の亜鉛を摂取するだけで、症状が劇的に良くなることもあります。

※亜鉛は摂りすぎると頭痛・吐き気といった副作用が出る場合があります。こちらの記事「失敗しない亜鉛サプリの選び方。」もご参考下さい。

■関連記事:失敗しない亜鉛サプリの選び方。

『痒み肌に効く栄養』というのは、保湿や肌再生にかかわるものが多いため、それがそのまま『髪や肌に良い栄養』になります。

ここで挙げた『かゆみ肌に効く栄養』のほとんども、髪や肌の美容に効果のある栄養と重複しています。もしも頭皮の痒みだけでなく、薄毛や肌荒れの悩みも抱えている場合は、積極的に栄養バランスを見直していきましょう。

■関連記事
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血行不良と痒みの関係。代謝を上げて『痒み』を改善。

痒みと血行は不思議な間柄で、血行が増加しても、血行が低下しても、どちらの場合でも痒みを感じることがあります。

■急激な血流増加による痒み

『しもやけ』を例にとると分かりやすい現象。寒い場所にいたため収縮していた血管が、温かい室内にもどると拡張されるため、急激に血流が増すことで『痒い』と感じます。痒みは一時的です。

■慢性的な血行不良による痒み

慢性的な血行不良になると、肌の新陳代謝の低下により、老廃物が排出されない・適切な水分や皮脂が保てなくなる(乾燥肌)、さらに肌や髪に必要な栄養が届きにくなる等の問題が発生します。

その結果として、肌の元気が失われ、バリア機能は低下し、痒み肌へと変化してしまいます。

当然注意したいのは、急激な血流増加による痒みではなく、『慢性的な血行不良』が原因の痒みです。

そもそも、血行不良は『薄毛進行の原因・育毛・美容の大敵』ですので、『痒み頭皮』だけでなく『薄毛リスク』を低減するためにも改善しておきたいポイントです。

■血行不良改善アドバイス

1.適度な運動(有酸素運動)を習慣にする
 ⇒筋トレではなく、ジョギング・水泳・自転車・ウォーキングなど。
  頭皮を含む末端の血流が良くなり、全身の血行改善につながります。

2.ゆっくり入浴や頭皮マッサージを習慣に。
 ⇒収縮した血管は、リラックスし温めると広がります。

3.栄養バランス見直し
 ⇒繰り返しになりますが、健康な体は栄養バランスが大切です。特定の栄養が不足すると、血管や血の質へも悪影響があります。

慢性的なストレスや極度の緊張が、痒み肌に繋がることも。

ストレスと血行には深い関わりがあり、極度の緊張や強いストレスを受けると『身体がこわばる=筋肉や身体の緊張状態』を生み出すため、血流が低下します。

一時的にストレスを受けるだけならさほど問題はありませんが、日常的なストレスは、慢性的な血行不良につながることもあります。
また、強いストレスは自律神経の乱れや、免疫力の低下、ホルモンバランスの異常を起こし、それらが影響して痒みを引き起こすこともあります。

この場合、ストレスそのものを取り除くのが一番ですが、日常生活におけるストレスを完全に取り除くことは簡単ではありません。まずは、外敵ストレスに強くなるために栄養バランスを整える(免疫力の向上)、運動をする(血行改善)・リラックスタイムを作る(血行改善)などで対策をしていきましょう。

■日常生活で出来る、ストレス改善アドバイス

・運動を習慣にして、自律神経を強化
 ⇒運動をするとストレスに強くなる。

・意識してリラックスタイムをつくる。
 ⇒ストレスを受けて緊張した身体を、1日1回リセットしてあげましょう。

ストレスと血行の関係や、運動習慣やリラックスタイムによる改善策は、『血行を促進する、正しいストレス発散方法』で詳しく解説しています。

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