間違えたシャンプーのやり方をしていませんか?
トリートメントやコンディショナーは、”今生えている髪のため”に行うことが多いですが、シャンプーは”これから生えてくる髪のため”に頭皮をケアする大切なヘアケアです。
正しいシャンプー方法をマスターし、未来の髪の為の頭皮をケアを行いましょう。
① シャンプー前に髪をブラッシング
髪が長めの人やフケ・皮脂が気になる人はシャンプー前に軽いブラッシングを行います。髪が短い人は、頭皮の汚れを浮かすような軽いブラッシングを。
※ホールド力の強い整髪料を使用している場合は手で優しくほぐすか、困難な場合は無理にくずさず次の項目で優しく洗い流して下さい。
■目的
・髪のホコリ・汚れなどをとっておく。
・”からみ”をほぐし、シャンプー時の髪の負担や脱毛を防ぐ。
・ブラッシングにより頭皮の皮脂やフケが浮き、汚れが流しやすくなる。
② シャンプー前にお湯で頭皮を予洗い
これを行わない方は多いですが、非常に効果のあるシャンプー方法です。
シャンプーを使う前に、シャワーのお湯で髪と頭皮を流します。「髪を濡らす」程度ではなく、お湯で頭皮と髪を洗うくらいの気持ちでしっかりと時間をかけます。
お湯で予洗いをしていると、頭皮の皮脂や汚れが流れ落ちて、サッパリとしてくる感じが分かると思います。
ほとんどの皮脂やホコリ、汚れはこの段階で落とせます。整髪料をつけている場合も、丁寧に洗い流します。
(シャンプーで2度洗いする人もいますが、2度洗いは頭皮にとって洗浄力が強すぎたり、負担を与えることがあるので、まずは予洗いを入念に。脂性肌で高い洗浄力を望む方は、週に2~3回頭皮のクレンジング剤を使います。ページ下部で詳細。)
■目的
・皮脂・ホコリを落とし、その後のシャンプーの泡立ちが良くなる。
・整髪料・スタイリング剤の汚れを落としておく。
・余計な汚れが落ちるので、シャンプーの効果が最大限に発揮される。
■どうしても落ちない整髪料
お湯だけで落とせない強力なワックスやスプレーを使用している場合は「髪の汚れ」を洗い流すように軽くシャンプーし、その後本格的にシャンプーマッサージを行います。
■洗髪時のお湯の温度は、熱すぎ注意!
頭皮の乾燥・痒みやフケが気になる場合は、お湯の温度にも注意。
40℃以上の熱すぎる温度設定は、一時的に痒みを抑える効果がありますが、
頭皮の乾燥につながりやすく、痒みの原因にもなります。
特に、シャワーでの熱湯は水圧も加わり刺激が増えるので要注意。
③ シャンプー剤を手のひらで泡立てる。
シャンプーを手のひらに出し、そのまま原液を頭皮につけて泡立てる人がいますが、これはNGです。
原液が頭皮にべっとりとついてしまい、そのまま洗い流せず頭皮に残り、トラブルの原因となってしまいます。
また、シャンプー剤は原液のまま頭皮に触れることを想定した配合ではありません。頭皮への無駄な負担になるので避けましょう。
まずは手の中で軽く泡立て、それから髪・頭皮に使います。
■目的
・シャンプー原液による頭皮への負担を避ける。
・洗い残しのリスクを避ける。
④ たっぷりと泡立てながら、同時に頭皮マッサージ
シャンプーと同時に、頭皮マッサージを行い頭皮の血行を促進しましょう。
シャンプー時のマッサージは「下から上へ向けて」指を使うのが基本です。
1.手のひらを両耳にあて、指を大きくひろげる。
2.広げた指を頭皮にしっかりと頭皮にあててマッサージ。
3.頭皮をマッサージしながら指を徐々に頭頂部へともっていく。
4.頭頂部では、指を頭の上に垂直にあて、指を広げたり縮めたりしながら洗う。
番外編:額と生え際のあたりに手のひらを押し付け、頭皮を動かすように上下・左右に動かす。(頭皮全体がほぐれ、血行がよくなります。)
■シャンプーマッサージのコツと注意点
・爪を立てない。頭皮が傷つくので指の腹で。
・頭皮をこするのではなく「頭皮を動かす」ように行う。
・表面をなでるのではなく、しっかりと揉むように。
・指で頭皮と髪の感触を確かめながら行う。
(シリコン系のマッサージブラシよりも、指で行ったほうが「髪が絡まってないか・引っ張られてないか」すぐに分かります。)
頭皮は毛が生える大地です。土を耕す気持ちでしっかり行いましょう。
⑤ 頭皮を潤す!シャンプー泡パック
頭皮に栄養を与えるタイプのシャンプーを使っている場合は、泡パックを行い頭皮に潤いと栄養を届けます。
1.シャンプーしながらしっかりと泡立てる。
2.頭皮と髪を泡で包み込むよにし、そのまま3分ほどパック。
3.待ってる間に体を洗うなどする。
4.3分後、しっかりと洗い流す。
(シリコン配合・石油系・刺激の強い洗浄成分を含むシャンプーでは行わないで下さい。)
上質なスカルプ(頭皮ケア)シャンプーを使用している場合、泡パックでその効果を最大限に引き出せます。
スカルプ(頭皮)ケアというと、「頭皮の汚れを落とす」ことばかり注目がいきますが、汚れを落とす・剥がす・取るばかりでは頭皮に必要な潤いが足りなくなり、知らず知らずのうちに頭皮は乾燥しフケや痒みの原因を作ってしまいます。
本当のスカルプケアは、「汚れを落とす」+「潤い・栄養を与える」です。
たっぷりの泡で髪と頭皮をパックして、潤いと栄養を頭皮にとどける「シャンプー泡パック」は、健康な頭皮環境を作るために非常に効果の高いシャンプー方法です。
■目的
・頭皮に潤い・栄養・有効成分を届ける。
・頭皮の乾燥をふせぎ、柔らかく健やかな環境に整える。
※シャンプーの種類・成分により、シャンプー方法を指定している場合があります。特殊なスカルプシャンプーをお使いの場合は、メーカーの指示に従って下さい。
⑥ すすぎ洗いはしっかりと!
フケや痒みの意外な原因として「シャンプーの洗い残し」があります。
シャンプー後にはしっかりとしたすすぎ洗いが必要です。
1.髪を洗うときと同じような手つきで、髪をかき分けながら流す。
2.シャワーの水圧は高めで、頭皮もしっかりと。
3.指の腹で髪や頭皮にぬめりが残ってないか確認。
4.肩や胸などに流れたシャンプーも洗い流す。
(肌に残ったシャンプー剤は肌荒れ・ニキビの原因となります。)
■目的
シャンプーの洗い残しによるフケ・痒み・頭皮への悪影響を避ける。
コンディショナー不要のシャンプーをお使いの場合は、次の項目を飛ばして下さい。
⑦ コンディショナーやトリートメントを使う。
スカルプ系を除く通常のコンディショナーやトリートメントは「傷んだ髪」のための配合であり、頭皮に使うことを想定していません。
原液が頭皮についてしまうと、頭皮に無駄なコート剤が残ってしまい痒み・フケの原因になります。髪の短い方や男性の場合、通常のコンディショナーは頭皮への負担が大きいので必要ないと思います。
■コンディショナー・トリートメントの使い方
・髪につけたまま3分以上パックする。
・製品の質にもよるが、通常長くパックするほど効果は上がる。
・湯船に浸かりながら、高温でのパックは更に効果的。
■髪や頭皮への負担を避ける使い方
・髪の根本部分は避け、髪の痛んだ部分や毛先に使用する。
・シリコン系のコーティング剤不使用の商品を使う。
・短髪の場合は使用しない。使う場合はスカルプ(頭皮ケア)製品を選ぶ。
パックした後は、頭皮に洗い残しがないよう、指先でぬめりを確認しながらしっかりと洗い流します。
肩や胸などに流れた液剤もしっかりと流します。肌に残った液剤は、肌荒れ・ニキビの原因となります。
⑧ タオルドライ&ドライヤーで乾かす
濡れたままの髪は非常に痛みやすく不安定な状態にあり、特に「ひっぱる力」に弱くなっています。
タオルドライのときも、髪を引っ張るのではなくタオルで押さえるようにします。
■タオルドライ
1.まずは毛先から、こすらずに「パンパン」とタオルで軽く叩くように。
2.頭頂部もこすらずに、タオルで押さえながら水分をとる。
水分をこすり取るのでななく、髪や頭皮の水分をタオルに移動させるつもりで行うとうまくいくと思います。
水分がタオルに移ったら、ドライヤーで乾かします。
■ドライヤー
・熱風を近くからあてず、距離をたもって全体的に乾かす。
・乾かしすぎも注意。常に髪に触れながら乾き具合を確認。
・8~9割乾いたら、あとは自然乾燥でOK。
ドライヤーの熱風はあて過ぎると頭皮や髪の乾燥をひきおこします。
乾いた髪にドライヤーを当て続けると、チリチリとしたドライヘアを生んでしまうので、髪が完全に乾く直前まで乾かし、あとは自然乾燥で良いと思います。
髪が濡れたまま寝ると枕でこすれ、ひっぱられて痛んでしまうので、乾かしてから寝ましょう。
3分泡パックに最適な成分の頭皮ケアシャンプー
週に2~3回頭皮をクレンジングする
おススメ度:★★★★ 男性向き
対象:シャンプーだけでは洗浄が足りない人。育毛トニックの効果を上げたい人。オイリータイプの場合は、シャンプーだけで落としきれない毛穴の汚れは定期的に除去したい所。
頭皮環境のためにも、育毛トニックを使う場合も、余分な皮脂は邪魔になってしまうからです。その場合、洗浄力の強いシャンプーを毎日使うよりも、成分のよいスカルプシャンプー+週に2~3度クレンジング専用のプレシャンプーを使うと効果的かつ頭皮への無駄な負担を避けられます。
薬用スカルプクレンジング
posted at 2011.10.30 ヘアリプロ頭皮専用のクレンジングでありながら、
刺激の強い洗浄成分を避けた配合。
頭皮への負担が考慮されている。
ラウレス硫酸不使用。今回、クレンジングシャンプーとして「皮脂除去ジェルが毛穴の汚れをすっきり落とす」をうたい文句にしているPRO TEC(プロテク) ジェルシャンプーについても成分を調べましたが、ラウレス硫酸Naをベースとし、界面活性剤も非常に刺激の強い成分だったので、とてもおススメできる内容ではありませんでした。
使用感は確かにスッキリすると思いますが、使い続けると必要な皮脂まで根こそぎとられてしまいます。
また、お勧めとして紹介した薬用スカルプクレンジングのシリーズシャンプーの成分を見てみましたが、ラウレス硫酸系やシリコン系など危険な成分は避けた配合になっているようです。
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